Method工法紹介
BSC工法(自然侵入促進工法)
工法の概要

糸状菌類や藻類、地衣類および苔などが地表面の土粒子や土塊を絡めて形成するシート状の土壌微生物のコロニーのことをバイオロジカルクラスト(BSC)と云います。これは、裸地から森林へ自然植生遷移する初期に一般にみられるものです。BSC工法は人工的に培養した微細藻類を散布し早期に土壌藻類で被覆して植生の自然侵入を促進する工法です。近年、在来郷土種の保全のため無種子とした植生基材吹付工の場合、飛来種子の活着まで長期間を要し基盤材の流失や裸地化し問題となっていますが、BSC工法を併用することによりこの問題に対処することができます。
特徴・仕様等
- 本工法で使用する土壌藻類材は、同一種が元々国内各地だけでなく世界中に広く分布し、雌雄が無くクローン増殖であるため遺伝子撹乱等に対して基本的に影響しません。
- BSCにより表層が安定し、また裸地から森林へと植生が遷移する初期の状況が形成されために飛来種子の活着率が高まります。
- 客土吹付と同様のシーダーで施工できるため特殊な機器が不要で、適用範囲が広く施工性が良い。
会員名簿
